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「あの~、一言でいいので答えて下さい。」
俺は勇気を振り絞った。
これ以上無視されたら話し掛けるのを諦めよう。
そのとき俺の目は美少女が口をあけて何か言おうとしたところを見る。
「まず、自分の名前を名乗るのが礼儀でしょ、それもわからないの?」
と美少女は言った。
俺は一瞬驚いた。
急に停電したぐらいに驚いた。
「え、二年一組の音無誠也といいます。」
「そう」
あれれ、そっちは自己紹介しないのかよ。
こっちが名前を名乗ったんだからそっちも名乗れよ。
「こっちが名乗ったんだからそっちも名乗れみたいに思ってるのね」
と少女が不意にいった。
「お前も俺の心をよめるのかよ」
「いきなりお前扱いなんて人間性を疑いますよ。」
なんだこの女
顔と性格が全く違う
こいつ絶対友達いないだろ。
俺も友達がいないから人のこと言えないけど。
教室のドアが開いた。
「音無気がついたか」
「木下先生っ、ここはどこですか?なぜ僕はここにいるんですか?」
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