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玲香と別れて四ヶ月が経った。 高校二年へと一つ学年が上がり、季節は春。 クラス替えで新しく見る顔が教室に増え、玲香とはクラスが離れた。 実はホッとしてる。 あの日、不気味な贈り物に悲鳴を上げてからは特になにもなかった。 玲香も前までの普通の彼女に戻っていて、何度か会話もした。 だけど俺は気まずくて、正直クラスが離れてよかったと思ってしまっている。 彼女はどう思ってるのか知らないが……。 ちなみに直也はと言うと。 「佐伯直也(さえきなおや)!いないのか!くそー、アイツはまた遅刻か」 先生がそう嘆いた直後勢いよく教室のドアが開き、茶髪の男が笑顔で入って来た。 直也だ。 「遅れてすみませーん!可愛い女の子が居たから番号聞いてたら遅刻しましたー!てへぺろー」 「なにがてへぺろーだ!バカかお前は!さっさと席につけ!」 「うぃーっす。あっ、隼人!おはよう!今日もイケメンだねこのやろー」 絡むな。 心の中で目一杯ウザがりつつ、表面ではフル無視を決め込んだ。 そう、佐伯直也とはなんと今年も同じクラスになれた。 嬉しいのかウザいのかは正直ビミョーなところだ。
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