あれあれ僕の頭はどこだらう
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頭が壱つでない事を知った 右の奥で淡々と言葉が産まれた 僕だと 私だと思うた 次第に声は大きくなつて 左の耳から出てまいつた それは煙草の煙のやうに 上に浮かんで消えてつた 嗚呼 嗚呼 胸が苦しいの 嗚呼 嗚呼 指が切れました あんたのお家は何処かいね? あきちのお家はありません 小鳩ばかりが寄ってきて 蟲をくわえて消えてった
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