上司からの指令

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空いっぱいに広がる青 鳥の囀ずりや暖かい風が流れ込む心地よい音 緑溢れる木々……。 「めちゃくちゃ最高だな!!」 「おいおいおい!……、そんなすかすがしく僕を無視するな! 一体僕になんの恨みがあるんだよ!」 学校の屋上で仰向け大の字で寝転ぶレイト 「唾がめちゃくちゃとんでるんだけど金髪不良少年。」 対してレイトに今にも飛び掛かりそうな金髪不良少年 「絶対に殺す……。」 金髪不良少年は屋上の出入口扉を殴ったり蹴ったりしている そんな微笑ましい光景に自分達の事だというのにレイトの頬が自然と緩む 「なぁお前名前何て言うんだ?俺はミヤビ=レイト」 「僕はアカバネ」 意外とあっさりアカバネは自分の名前を教えてくれたことに俺は驚く 「名前は?」 「そんなのない」 「そんな事ないだろ?」 「いやほんとにないからね」 淡々とアカバネとレイトの会話が続く アカバネはレイトのしつこさに折れて名前のない理由を話した 「生まれた時から僕には親が居なかったんだよ」 アカバネは少し寂しさを隠すように勢いよく言葉を放った 「ほら、こうなるから僕は話したくないんだよね」 アカバネは理由を話した途端に黙ったレイトにやっぱりねと言うような表情を浮かべる
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