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「僕は今回は本気だよ。お前も本気出せよな?」
予想外にアカバネは反発した
「アカバネが今回はだってよ」
「あぁ俺も聞こえたよ、ほんとわらわせるなよって感じだな」
なんだ?
クラスの奴にアカバネは相当嫌われてるのか?
だけどそれよりも何かアカバネの様子が変だ
認識的にはふざけたヘニョヘニョしたこんにゃくみたいなイメージだったけど崩れ去った
そんなことを考えていたからジット見てくるアカバネの真剣な眼差しが痛い……。
「なんで、なんでそんなに勝ちたいと思うんだ?た、たかがトーナメントだろ?」
スッと目線を反らす
別にやましい気持ちとか何がどうとかって訳じゃないがあまりにも真剣だったから結構まともなやつかなってさ……。
てかそれじゃあ俺がまともなやつが苦手な変人見たいに聞こえるな。
「お前みてないのかよ!?ここ!ここ見てみろ!!」
アカバネは俺から盗ったプリントを指差す
トーナメントまで後一月
別名クラス入れ替えトーナメント詳しくはWEBで。
「……WEBってなんだ?」
「そこじゃねぇー!!」
も少し静かに怒鳴れないのかこいつは、耳がキーンになっただろ。
「注目すべきはココ!ココだよココ!」
アカバネはクラス入れ替えの部分を指差す
「要するに僕は上に行きたいんだよ。最初は一番最下層なクラスなら楽に毎日を過ごせるかと思ってたのに校門から一番遠いいし……」
アカバネはブツブツと愚痴を呟いている
前言撤回、こいつはやっぱりふにゃふにゃなこんにゃくだ!
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