上司からの指令

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「まぁここの説明は僕に任せてよ」 レイトは辺りを見渡す ただの20×40メートルくらいの箱型の大きな部屋 これといってなにか特別な物はないようにも見える あると言えば何故か空中に描かれた大きなローマ数字だけ 「なんでこの数字が宙に描かれているかと言うと……。」 アカバネは何もない所にむかって蹴る するとドンッと音が響いた 「要するに、宙に浮いてる訳じゃなくて見えない壁、というか外からでも中が見えるように透明なガラスみたいなのに書いてるってわけよ」 自慢気に話に入ってきたルルをレイトは無視してアカバネの話の続きを聞く 「Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳ、と数字が描かれてるじゃん? それはⅠが魔力量Ⅱが破壊力Ⅲが質を調べられるってわけなんだよね」 金色の髪の毛をサッと掻き分けて何もない筈の空をジッと澄まし顔で見つめる 「じゃあⅣはなんだよ?ⅠⅡⅢはひとつしか書かれてないのにⅣだけ三つ描かれてるぞ」 「あぁそうそうⅣは実戦練習するための空間だよ とにかく実戦練習って奴は多いから混まないように三部屋分作られてるんだ それにあの中だったらダメージを受けても自然と回復魔法がかけられるから安心だね」 なんか段々こいつ(アカバネ)のキャラが掴めなくなってきた俺だけか?
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