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「…お祖父様、
襖の替えが今日も必要のようです、また壊れました。」
毎日毎日これを繰り返し、
襖が必ず破壊される。
あさぎに悪意が有るのでは無い。
ただ少し大袈裟で、少し普通の女子より力が強いだけ…だと俺は思ってる。
「またか!!あさぎ、お前はどんっだけ強い力で毎朝開けとるんじゃ!!」
お祖父様はまだお怒りのようだ。
それを見たあさぎは、
お祖父様の元へ。
正座をして向き合う。
『お祖父様、ごめ…グズッ
…ごめんなさいいいいっ!!』
泣きながら謝るあさぎ。
頭を下げる勢いは畳にぶつけ…、いやぶつけた。
ちなみに毎日見る光景で、
珍しくもなんともない。
だからこの後の展開も、
もちろん俺は分かっている。
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