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「あさぎ…。畳に頭をぶつけるくらい反省しとるのか…!!」
お祖父様はあさぎの謝る姿を見て怒りの表情を無くした。
それを聞いたあさぎは頭を上げ、泣きながら再び謝る。
『はい…!!あさぎは…ズビッ…あさぎは畳に頭をぶつけるくらい心から反省しております…グズッ…どうかお許しを…!!』
…畳に頭をぶつけたのは意図的だったのか?
お祖父様はどうご判断されるのだろう、いつも通り…だろうな。
「そうか…!!分かった、許そう。こんなに反省してるんじゃ、許そう!!」
あー、やっぱりそうなりますか。
そして二人は見詰め合う。
『お祖父様…!!』
「あさぎ…!!」
『お祖父様…!!』
「あさぎ…!!」
『お祖父様~!!大好きです!!』
と言ってお祖父様に抱き付いた。
「あさぎ~!!、すまんかった!!
そうじゃ、あさぎは悪くないんじゃ!!悪いのは襖じゃ!!」
二人抱き合い、泣く。
あんなに怒ってどうしてこうなるのか分からない。
きっと二人とも馬鹿なんだろう。
あ、酷いかこんな事思うの。
でもまぁ事実、だよな?
襖替えてるの結局俺なんだし。
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