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これでめでたく二人仲直り。
俺は蔵から襖の替えを持ってくる
毎日壊されるから蔵には襖が大量に保管されている。
それを持ってきて
お祖父様の部屋へ。
室内の様子を見つつ、
襖を填める。
いつの間にか職人のように襖を填めるのが上手くなった。
『お祖父様、兄様が直してくださいましたよ!見てください、元通りです!』
襖が直ったのに気付いたあさぎがお祖父様の肩を叩く。
「ほんとじゃ!!
流石だな、誠一は!」
…あんまり嬉しくないな。
「…お祖父様、そろそろ朝餉です。皆待っていますから。」
『あっ、そうでした!!私それを伝えに来たんです、お祖父様!!』
「む、そうか!!
じゃあ行こう!!」
『はい、お祖父様!!』
そう言うと二人は
さっさと朝餉へ向かった。
くどいようだが、
これも毎日のこと。
誰があさぎに任せたって?
あさぎが勝手に行くんだよ…。
俺も朝餉へ
向かうことにしよう。
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