始まりてふてふ

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―――――――― ――――― ―― ― 食事が終わり、場所は道場。 「あさぎ!集中しろ!!」 『はい、お祖父様!!』 現在二人は毎日恒例の 朝稽古をしている。 義衛は老体とは思えない力と速さであさぎの相手をする。 バシッバシッ 何度も竹刀がぶつかり、 道場に響く。 周りから見ると剣の動きが見えず、まるで残像。 果敢に挑むあさぎは、稽古の時は頭の上で髪を結い、赤いリボンが動くたびに揺れる。 『やあああっ!!』 バシッ…!! 義衛の手から竹刀が落ちた。 「…まったく、毎度毎度女子とは思えん力じゃな。手が痛いわい。」 そう言うと義衛は竹刀を握っていた手をブンブンと振る。 『わわっ!! お祖父様大丈夫ですか!?』 とうの本人は力のことはあまり気にしていない様子。
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