45人が本棚に入れています
本棚に追加
――――――――
―――――
――
―
食事が終わり、場所は道場。
「あさぎ!集中しろ!!」
『はい、お祖父様!!』
現在二人は毎日恒例の
朝稽古をしている。
義衛は老体とは思えない力と速さであさぎの相手をする。
バシッバシッ
何度も竹刀がぶつかり、
道場に響く。
周りから見ると剣の動きが見えず、まるで残像。
果敢に挑むあさぎは、稽古の時は頭の上で髪を結い、赤いリボンが動くたびに揺れる。
『やあああっ!!』
バシッ…!!
義衛の手から竹刀が落ちた。
「…まったく、毎度毎度女子とは思えん力じゃな。手が痛いわい。」
そう言うと義衛は竹刀を握っていた手をブンブンと振る。
『わわっ!!
お祖父様大丈夫ですか!?』
とうの本人は力のことはあまり気にしていない様子。
最初のコメントを投稿しよう!