始まりてふてふ

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そんな誠一の声は聞こえず、完全に二人の世界へ入り込んでいる妹と祖父。 …つまんねぇの。 「あさぎ、次俺とな。」 見ているだけじゃつまらないから、あさぎに声を掛ける。 『え、兄様とですか?』 少しあさぎの顔がひきつる。 勝てないからではなく、 ある恐怖のためから。 誠一は剣を持つと人が変わるのだ その剣は在りし日の義衛、 新撰組二番隊組長、永倉新八の剣そのものへと。 「良いだろう?あさぎ。」 既に準備万端!という誠一を前にして、拒否するなどあさぎには出来ない。
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