45人が本棚に入れています
本棚に追加
少女の足が止まり、
その部屋に着いたようだ。
襖の前で目を閉じ深呼吸をする、
一二三四、五六七八。
終わったと同時に、
目をかっぴらく。
それと同時に襖に手をかけ、
思いっきり開け放つ。
『お祖父様、起きていらっしゃいますか!?朝でございます、あさぎが参りましたよ!!』
開け放たれた襖は鈍い音を立て、廊下へ倒れた。
襖が外れたのだ。
並の女子の力では襖は外れない。
もう一度言っておこう、
並の女子の力では外れない。
最初のコメントを投稿しよう!