始まりてふてふ

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少女の足が止まり、 その部屋に着いたようだ。 襖の前で目を閉じ深呼吸をする、 一二三四、五六七八。 終わったと同時に、 目をかっぴらく。 それと同時に襖に手をかけ、 思いっきり開け放つ。 『お祖父様、起きていらっしゃいますか!?朝でございます、あさぎが参りましたよ!!』 開け放たれた襖は鈍い音を立て、廊下へ倒れた。 襖が外れたのだ。 並の女子の力では襖は外れない。 もう一度言っておこう、 並の女子の力では外れない。
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