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鬱蒼と生い茂る森
頭上に散りばめられた星屑
西「ふぉぉぉぉぉぉぉぉ!綺麗やな!」
普「あぁ!…そうだな、ちょっとこっちこいよ」
西「ん?なになに?」
普「これやるよ!」
西「わぁぁぁぁ!むっちゃかわええ!この髪飾りほんまに貰ってええの?」
普「うん!」
西「絶対大切にするわ!」
次の日
独「兄さん、この森には少し長居しすぎたようだ」
普「じゃあ、せめて友達にお別れを言わせてくれないか?」
独「分かった。あの子なら特別に許そう。ほら、早く行くんだ」
普「うん!ありがとう!行ってくるな!」
西「本当に行っちゃうんやな…」
普「あぁ」
西「じゃあせめて、俺の代わりにこの子を連れてってくれへん?」
わたされたのは、彼にそっくりな人形だった
西「ギル、絶対に帰ってくるんやで!」
普「あぁ、約束する、」
西「今までありがとう!」
普「じゃあな!」
次の日、森の賢者は悪魔として処刑台に送られた
後に少年は、友達の死を知る
そして、時は過ぎ━━━━━━
西「まだ、こないん?俺は君に会いたいんよ?」
西「ほんとは婚礼なんてしたくないんや、」
西「イドは枯れるまで、イロを湛えるけど、エゴは知っとるよ、彼以外愛せないと」
狭い鳥籠の中、大切なものを無くした世界で、
西「地に堕ちるその時まで、俺は陽の光のように、輝いてみせたるわ」
拒絶され、世界から虐げられた者同士が
傷を舐め合っただけの幼い恋と、キミは笑うだろうか?
やがて疾りだす、
夜の復讐劇、
第7の地平線、
その先に待つモノは?
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