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独(兄さん、光を忘れたアナタは、視力という概念も消えてしまったのだろう)
背中に抱きついて、
普「ヴェストー゙ひかり゙あったかいな!」
無邪気に笑う白銀を見て、
黄金は悲しい笑みを零す
独『嗚呼、ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい』
独(アナタから光を奪ってしまったのは、)
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独「にいさん、たすけ…」
普「あぶねぇ!!」
ザシュッ
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独『俺なんだ、俺なんだ、罪深い、《俺》なんだ』
これは、弟にして親、賢者にして悪魔、断罪者にして贖罪者であった
《ルートヴィッヒ》の
知られざる物語
森に移り住み、贖罪の日々を送る少年
時には薬草を煎じ、兄に飲ませ
神に必死に祈るものの、願いは届かず
罪を抱くことすら赦されなかった
独「せめて、できる限りの事をしてやりたい…これは嘆く暇などないようだ」
いつしか少年がこの世で治せぬ病は無くなった
ただ1つ、兄の傷を除いて、
傷を癒やし、
病を治し、
時には冬-シ-に傾きかけた赤子をもとりあげた、賢い少年の噂は、
いつしか千里を駆け抜けて、
皮肉な運命を辿ることになる━
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