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森の中、
夜露に濡れた苔を踏み鳴らす少年
手には大事な友達を抱えて
その足取りは、哀しい程に軽かった
英「おい!そこのお前!」
普「どしたんだ?」
英「森の賢者のすむ場所を知ってるか?」
普「ん?…あぁ、ヴェストのことか?」
英「そいつのところに連れて行ってくれないか?」
普「いいぜ!」(きっと病気なんだろうなー、でもヴェストなら治してくれるだろ)
友達を抱いたまま、
招かざる客を連れ、
優しい弟の元へと、
独「兄さん、お帰…だれだそいつは!?」
英「じゃ、ありがと、な」
普「え……うわぁぁぁぁぁぁ!」
独「兄さんっっっ!」
独「………………覚悟しろ!!」
英「………チッ」
二つの剣が交じり合う、
だが、ややルートヴィッヒが優勢なようだ
独「トドメだ」
英「…………甘いな」
独「煙幕!?これではっ…」
英「手こずらせんじゃ、ねーよ!」
独「くっ…」
イドの底へ堕ちた白銀
悪魔として処刑される黄金
そして、見渡せば━━━━━━
普「鳥に羽があるように、夜には唄がある
嗚呼、いずれ訪れる迎暁【グーテンモルゲン】、染まる薔薇の庭園【ローゼンガーデン】」
普「摂理を背に受けて…」アン「神ニ背ヲ向ケテ…………」
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普・西「君が今、笑っている、眩いこの時代に、誰も恨まず、死せること憾まず、必ず、其処で逢おう」
…遠い日の、幼い、約束。
この先に待つモノは?
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