始まり

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結構歩いたけど、ようやく目的地に着いた。 「着いた--! ここだよ♪」 そこは、町の景色が一気に見渡せる俺のお気に入りの場所。 「……。」 あれ?無言……。 もしかしてここでもダメ? 「どう?」 あ… 夢可がこっちを向いた。 「…すごいね!綺麗だね!こんなところ、初めて来たよ!うわぁ…高いなぁ。」 満面の笑みで俺に話しかけてる! 目がキラキラだぁ… やばい…かわいい…。 夢可が初めて笑ってくれた! 「だ…だろ?! すごいだろ?! ここに来ると、なんか…この町が俺のものになった気分になれるんだ(笑) 俺がこの町を守ってるんだ!」 「へぇ~そうなんだ♪ すごいんだね春輝くんって。」 「春輝でいいよ! 俺も、夢可って呼んでもいい?」 「うん!」 よかった。 だいぶ仲良くなれたかな。 何より、夢可が笑ってくれたことが一番嬉しかった。
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