ニート orz ランプ

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世間一般では、僕のような人間をニートと呼ぶ。 ニートの定義は色々あるけど、働く気も学ぶ気も全くなかった僕は生粋のニートと言えた。もしもニートチャンピオンシップなるものが開催されれば、間違いなく入賞していただろう。 そこまで自覚はあるのに、抜け出せなかった。 1年、また1年。 マンガを読んだりオンラインゲームに没頭したり。居場所を求めてネットにのめり込んだり。その場しのぎの娯楽を続けた。 その結果、僕は大人になっていた。 時間と酸素と自尊心を浪費して手に入れたものは、焦燥感だけだった。 「何でもいいから仕事をしろ」 父はそれしか言わなくなった。 「お願いだから、社会に出て」 母はそれしか言わなくなった。 わかってる。この状況がよろしくないことぐらい、馬鹿な僕でもわかってる。 だけど何も出来なかった。 僕の世界は、6畳の空間で精一杯だった。
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