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―「そうだけど、よくわかったな。<虹の輝き>が7人構成だなんてことは、世間的には忘れられていることだろ」 ―「実を言うとね。前から思っていたことではあるんだ。だって夜、指輪を鎖に通して首にかけていたことあるよね」 ―「玲華の前でそれを見せたのは数える程度だと思うぞ」 ―「でも、印象に残ってたから」 零夜は印象に残っていたからという理由について思案し始めていた。印象に残っていたとしても、それだけでわかるものではない。指輪に<虹の輝き>としての特徴が無いとは言わないが、それは指輪の内側に印されているため、手に取って見ない限りはわかるはずがない。それゆえに玲華は他にも何か知っているのかも知れないという結論に至った。 ―「印象に……か。それだけでわかるとは流石だな」 もっとも、それを探ることはしない。必要なことならば話すだろうし、話さないのであれば、今の自分が知るべきことではないという考えにも至っているためだ。 ―「そんなことないよ」 ―「そうか」 ―「そうだよ」 玲華はせっかく声に出さずに会話をしているにも関わらず、表情には微笑みが零れていた。
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