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『キーンコーンカーンコーン』
長い長い授業という名の地獄が終わり今から昼休み。
私こと、冬坏怜衣は学校は大好きだけど授業は大嫌いな高校生。
教科書とか、その手の類いなものはそのままにして、カバンからお気に入りのピンク色のサイフを取り出して購買部へ急ぐ。
「怜衣。先に行ってるね。」
「了解。」
今のは大親友の千絵。
今日のように天気が良い日はいつも中庭でお弁当タイム。
のはずなんだけど、今日に限ってお母さんがお弁当を作ってくれなかったせいで、購買部まで買いに行かなければならない。
でもお弁当がなかったおかげで、運命の人と巡り会えた。
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