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上の階が、静かになった。
心臓の鼓動が、耳に響く。
この場に立っているのが、辛くなってきていた。
( ゚∀゚)「ブーン=トロッソ……新兵テストでアルファベットを発熱させたらしいな」
(´・ω・`)「それが、どうかしましたか?」
( ゚∀゚)「おもしれぇなぁ、と思ってよ。 状況を考えたら、発熱の理由は一つしかない――――だから、連れてるんだろ?」
ジョルジュの視線が、言葉が、突き刺さりそうだった。
しかし、ショボンは微動だにしない。
あまりに冷静なジョルジュ、あまりに冷静なショボン。
浮き足立っているのは、自分だけだ。
(´・ω・`)「……仰っている意味が、よく分かりません」
( ゚∀゚)「なら都合がいい。ブーンを、西塔に引き渡してくれ」
(´・ω・`)「……は?」
ジョルジュの表情は、全く変わらない。
混乱する思考。
体が、ふらついた。
気を抜いたら、そのまま倒れてしまいそうだった。
ジョルジュの発言の意味が、本当に分からない。
一体、何がしたいのか。
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