【第7話 : Exception】

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( ^Д^)『昨日、モララー中将とギコ少将によってアラストール城の奪還、ベヘモット城の奪取に成功。 現在オオカミに対し臨戦態勢を継続。 今後指揮を取れる人材が不足することが予測される。 よって対ラウンジ戦に参戦中のプギャー大尉、並びにブーン"少尉"の本城帰還を要請する。       ショボン=ルージアルより』 場は静まり返っていた。 苦虫を噛み潰したような表情で見てくる者もいれば、無表情の者もいる。 ジョルジュは前者、ヒッキーは後者だった。 様々な表情を浮かべ、しかし誰も言葉を発さない。 そこでようやく、さっきの言葉の意味を理解した。 少尉に、昇格している。 他の誰でもない、自分が。 ただただ、呆然としてしまった。 ( ^Д^)「ブーン、今から本城に帰還だ。 荷物をまとめるぞ」 (;^ω^)「え、え? こっちの戦は……?」 ( ^Д^)「やむを得ぬ事情があった場合は戻れるように約束されてたみたいだ。 ですよね、ジョルジュ大将」 ( ゚∀゚)「……あぁ、そうだよ。 借り物であるお前たちを、強制的に拘束する力はない」 ( ^Д^)「だそうだ。 心置きなく、本城に帰れるぞ」 (;^ω^)「……は、はいですお……」 ジョルジュの視線に、袖を引っ張られているような気分になった。 怖くて、とても瞳を直視できない。 竦んで、動けなくなってしまいそうだった。
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