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( ,,゚Д゚)「ギコ=ロワードだ。 新兵が入軍した日に、みんなの前で説明をしたが……覚えてるか?」
(;^ω^)「ブーン=トロッソですお。よく覚えてますお」
( ,,゚Д゚)「はは、光栄だ」
右手を出して、握手を交わす。
思ったより細い手で、柔い。
あまりがっちりした体格ではなく、むしろ細身だ。
しかし、顔立ちはヴィップ国軍で最も端整なのではないか、と思えるほどだった。
ギコに案内されて城内に入る。
ヴィップ城と比べればあまりに小さな城だが、ハルヒ城よりは大きかった。
壁やアーティファクトが赤で統一されていて、まるで燃えているような鮮やかさがある。
城の頂上に聳える塔は、まさに炎のような優美な曲線を描いていた。
( ,,゚Д゚)「この城が対オオカミでは肝要になる。他の城と連携が取れるようになってるからな。 過日、モララー中将の活躍でアラストール城とベヘモット城を奪ったが、安心はできない。 オオカミも戦の準備を始めているとの情報がある」
階段を昇っていく。
窓の外から見えるのは雄大な草原。
馬を走らせるのが気持ち良さそうだ、と思った。
ここで戦をすれば、間違いなく騎馬戦になる。
小細工の通用しない、力と力のぶつかり合いだ。
不意に、ギコが立ち止まった。
その場所には、大きな扉があり、それを守る二人の兵士もいる。
プギャーはここが何の部屋か、知っているようだった。
(;^ω^)「あの……ここは?」
ギコが扉を二度叩いた。
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