【第4話 : Effort】

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――ヴィップ城―― 黙々と歩き続ける、前後二つの影。 等間隔に並んだ窓から月明かりが射し込み、ショボンとブーンの姿を交互に照らし出す。 あまりに大きな背中。 後ろについていくだけで、精一杯だ、とブーンは思った。 (;^ω^)(……お?) おかしい、と感じた。 第二軍議室を素通りし、第一軍議室にも向かっていない。 第三軍議室ははるか遠い。 どこへ、行こうとしているのか。 ショボンは変わりない様子で、ただ歩き続けていた。 耐え切れず、声を出した。 (;^ω^)「……あの……ショボン大将……」 (´・ω・`)「軍議室に向かうというのは、嘘だ。 みんなが居たから言えなかったが……これから、城外に出るぞ」 疑問は、悟られていた。 そして、湧き上がる、更なる疑問。 (;^ω^)「じょ、城外ですかお? 何のために……?」 (´・ω・`)「ちょっとな。まぁ、ついてくれば分か――――」
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