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耳を疑った。
自分に、類稀なる才能?考えもしなかった。
アルファベットの発熱は、たまたまだと聞いていた。
運が悪かっただけの話。
それが、まさか自分の才能の話にまで発展しているとは、思いもよらなかった。
(´・ω・`)「……だから、西塔に迎え入れたい、と……そういうわけですか?」
( ゚∀゚)「こっちはラウンジ戦が近いんだ。少しでも戦力が要る。 アラマキ皇帝も、次のラウンジ戦での勝利に期待している……勝たなきゃいけねーんだ」
(´・ω・`)「新兵一人で勝敗が動くものでもないでしょう。 それならば、こちらから将をお貸しします。 とにかく、ブーン本人が東塔を望んでいる以上、西塔にお渡しするつもりはありません」
ジョルジュが、僅かながら初めて表情を変えた。
峻厳な軍人の顔。
思わず、竦みあがるような。
ショボンの表情が見えない。
動じているのか、いないのか、それすら分からない。
そのまま時が流れ、そしてしばらくの後、動き出した。
( ゚∀゚)「……そうか、分かった」
ジョルジュが歩き出す。
ショボンに、歩み寄る。
背中にはアルファベット。
お互いに。
一歩、二歩と、二人の距離が、縮まる。
放たれる、殺気。
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