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全身が、仄かに暖かかった。
鉱物を防ぐために、ツンに覆いかぶさった。
そして気付かぬ間に、抱きしめてしまっていた。
馥郁たる香気で、意識が遠のいた気がした。
(;^ω^)「ご、ごめんなさいですお! 怪我はありませんかお?」
すぐに体を離し、距離を置いた。
ツンは呆然とこちらを見ていて、何故か少し、頬が紅潮しているようだった。
ξ///)ξ「あ、ありがとう……私は、大丈夫……」
(*^ω^)「良かったですお」
ξ///)ξ「わ、私のことより……あなたは……」
( ^ω^)「平気ですお!」
背中が痛むが、傷にはなっていない。
尖った鉱石でなかったことが幸いだった。
(´・ω・`)「……ツンさん、そろそろ約束の物を貰いたいんだが……」
ξ*゚⊿゚)ξ「は、はい!」
挙措を失ったかのような動きを見せつつも、棚から一つの箱を取り出したツン。
両手で充分抱えられる程度の、あまり大きくはない箱だった。
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