プロローグ

3/4
前へ
/18ページ
次へ
当然、反対する国がたくさんあった、というより反対する国が殆どだった。 それもそのはず、条約批准を推進したのは主要国であり世界の大半をしめる発展途上国は軒並み反対したのである。 しかし、主要国の首脳達は何かに取りつかれたように条約可決に向けて反対諸国の“説得”に邁進した。 主要国が行った“説得”は酷いものであった。 最初の方は、食料や技術などの支援などで済んでいたのだが、終いにはにその国の首脳への賄賂や首脳の暗殺、傀儡政治、武力行使等何でもありで、たとえそれらに抗議する決議を国連に提出しても主要国の拒否権で廃案にされ、提出した国を世界地図から消すことも平気でしたのだった。
/18ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加