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「オラァーー!!!」
コロニーの野戦演習場にまだ青さが残る男の雄叫びが響いた。
しかし、男が放った模擬弾は相手機の巧みな機体運動で掠りもせずに空を切る。
「甘いぞ、少尉!!もっと相手の行動を予測して撃て!!そんなんじゃ射撃で敵を墜とすことはできんぞ!!」
そう言いながら相手機は模擬弾を連射してくる。
的確に放たれた模擬弾は見事に男の機体に命中する。
『PIPIPI!警告、機体損傷率30%を突破、戦闘行動に支障をきたす恐れがあります。繰りか………』
「うるさい!!」
コクピットに鳴り響くアラートをコンソールを叩いて黙らせる。
「ならば!!」
俺はスロットルを全開にして相手機に接近する。
「何をしてる少尉!?」
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