始まり

5/14
前へ
/18ページ
次へ
「………疲れた~」 機体を格納庫に戻して俺は格納庫の中を歩いていた。 「少尉殿、聞きましたよ~!!また、いつものヤツをやらかしたんですってね~?」 顔を左に向けると作業着を着た整備員の近藤 竜太(コンドウリュウタ)伍長がこちらへ歩いて来ていた。 「何で知ってる?」 近藤は俺が所属している部隊の整備員で歳は21歳だ。 そして、俺と同じスペースコロニーの出身の後輩でもある。 「さっき機体から降りた橘少佐が仰ってましたよ~。 『天椎少尉のあの思考は何とかならんのか!!』って。 それに、天椎少尉の格闘戦好きは基地の中では有名ですからね~。」 「好きでやってるわけじゃないんだよ………。」
/18ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加