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今は不死の身体だからって、痛いものは痛いんだから根本的には変わらない。
「そうだ霧切さんだっけ――そこのアナタ」
僕ごしにアリスへと話しかける。
「なんでしょうか冬月さん?」
「こいつに学内案内させると良いよ。こいつ誰にでも意味なく優しくするようなやつだからさ。誰にでも……」
「ええ、解りますよ。ゼロイチさんとっても良い人ですから」
「口から出まかせも大概にしろ」と言いたくなったが、それもややこしくなるのでやめておく事にした。
息吹は僕に背をむけると手を振りながら屋上から出て行った。結局何をしにきたのかイマイチ解らなかった。まったく忙しい奴だ。
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