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「正直驚いたぜ」
放課後、柳は僕を呼び止めそう言った。続けて彼女はこうも言った。
「それも二つ同時にだ。ウルトラC級の驚きってやつ」
僕が黙り込んでも柳は変わらず続ける。
「一つ目はこの学校で私が前情報を掴めないって事自体にだね。霧切ちゃんからイレギュラー臭がぷんぷんするね」
柳が知らないのは自然だ。そもそも、霧切アリスなんて生徒は在校してないのだから。
その点イレギュラーというのは正しい評価だ。やはり柳の動物的な勘の鋭さは目を見張る物がある。
「それともう一つ――うん」
「なんだ柳? もったいぶんなよ」
「これは個人的な意見だから聞き流してくれちまって良いんんだけどー。」
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