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自分の身体から刃物が突き出ているというのは、はたまた初めての体験だった。
というよりそんな事をすれば当然人は死ぬ。僕は理解した。
この少女に殺されたのだと。死んでいく感触はとにかく「寒い」。
流れ出る血液と共に体温が流れ出ていくようで、僕は僕が無機物になっていく瞬間を感じた。
視界が霞む。シカイガカスム。世界が黒に、視界は暗転した。やがて意識は遠のいていく。
黒い世界に一人、死んでも僕は寂しい奴らしい。悲しいけど受け入れるしかない。もう何も考えられない。ダッテシヌノダカラ
「なんだつまらない反応」
少女の声を最後に僕の意識は途絶えた。
*****
目が覚める。「死んだ」と思っていた。あれは夢だったのだろうか。
「起きたのか」
「僕は死んでなかったのか」
目の前の彼女――件の金髪美少女に向かって話しかけた。
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