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そう声をかけた青年、士郎に切継と呼ばれた男が返答をする
「ああ、おはよう。士郎」
切継は頭に手を当て続けてこう発した
「昨日は飲みすぎた・・・。頭痛薬頼む」
その様子は二日酔いの会社員と変わりない
「わかりました。待っててください」
士郎は薬を取りに部屋を出る
切継は出るのを確認すると呻き始めた
切継は思い出す
炎の中に輝く黄色い双眼
赤い光と緑の翼
そして、勝利の果ての絶望を
(僕の頭痛も日に日に酷くなってきている・・・せめて士郎が高校を卒業するまでは)
「切継さん。切継さん?」
いつの間にかに帰ってきた士郎が心配そうにしている
「ああ、すまん」
士郎から薬を受け取り飲む切継
表情から見て痛みが引いたようだ
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