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ペラペラとノートをめくった。
「やっぱり……」
ノートには日付と日記、さらに夢の内容がぎっしり書かれていた。
「あの夢はお酒飲んだ日の夜にみてる……。お酒と関係あるんだ………。」
2011年7月15日
賢二に振られた。
葉子に慰められて渋谷でやけ酒。気持ち悪い。
そういえば変な夢を見た。船がオーロラのように光る海に漂ってる。なんなんだろ。
2011年9月21日
賢二に新しい彼女ができたことを葉子から聞いてショック。またやけ酒。
またあの夢みた。
また船が漂ってる。
どうやら人が乗ってるようだ。
男か女かわからない。
2011年11月5日
実家に帰ったらお父さんに殴られた。
お父さんが紹介してくれた会社を勝手に辞めたから。
もう実家には帰らない。
アパートで一人酒をした。
またあの夢をみた。
あの一隻とは別に遠くにもう一隻船が見えるが霧がすごくてよく見えない。
で、今日……船に乗っている人の性別がわかった。髪の長い女だ。
白い服を着てた。
そして泣いてた。
どうして泣いてたんだろ。
あの奥にあるもう一隻の船を見て泣いてたのかな。
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