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私は 皆の笑顔が見れて
嬉しかった。
だから 私も笑顔でいようと想った。
「おい、仏、何チビチビ飲んでるんだ、もっと飲め!」
正義君は 出来上がった
様子だ…
そろそろ 時間かな…と
想ったところで
タイミング良く、輝さんが現れた。
「皆さん、お食事は、終わりましたか?」
皆 くずしていた足を直した。
正義君は…ダメだ ダラ~ッと背もたれに 寄りかかっている。
「正義君!」
私が 呼んでみたが
「♪~♪」
ご機嫌だ…
「では、帰りますので」
「ハイ」
健太と瞬君が正義君を
支えながら 何とか車に
運んだ。
「こいつ重過ぎ。」
健太は 呟き笑っていた。
やはり健太の笑顔は
癒される…
でも この笑顔はファンのものになっちゃったんだね…。
私も健太のファンだ。
こんなに近くに健太が
いるんだから贅沢、言ってられないかな。
触ったりしたらファンの娘達に 怒られそう…
女は怖いからな…
「どうした?」
と健太が私を見た。
「健太を見て泣いていた娘達を想い出していた」
健太は フフッと笑い
「俺の1部分しか知らないのにね。俺の全部を
知ってるのは ユカリちゃんだけ」
と耳元で囁いた…
健太 酔っぱらってる?
健太は そっと私の手に手を重ねて来た…。
「輝さんにバレる」
と小さく健太に言い
健太の 手から 私の手をスルリと抜いた…
けじめを つけなきゃね。
「女は、つえー」
健太がまた囁く…
「健太の夢、叶える為」
そう言うと 健太はおとなしくなった…
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