新曲

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輝さんに 1つ段ボールを持って貰い 部屋に戻った…。 私は 冷蔵庫から ブラックコーヒーと微糖を取り出しテーブルに置いた。 輝さんは コーヒーを開けてくれる。 「すみません」 「いいよ。それより手紙に何が書いてあっても気にするなよ。このままのユカリちゃんをキープして欲しい。女の嫉妬は怖いからな…」 「私も、手紙、読むの怖くて…」 「まぁ、昔みたいにカッターのハとか入っていないと想うけど…一緒に見ようか?」 と優しく言ってくれた。 私は お言葉に甘えて頷く。 「ではでは」 タバコに火をつけ くわえタバコしながら 輝さんは ハサミで封筒をあける。 いちいち絵になる男だ。 「ん?」 「いえ」 ハサミで開けて 封筒を 振り下ろし 出てきた便せんを 並べて行く…。 そこには やはり… [健太ばっかり見ないで!] とか [瞬君に、気安く触るな。色気、使ってバカ女] とか 書かれている。 中には [ユカリちゃん、好きです。もっと短いスカートはいて] キモッ [毎日、見てるよ。君は僕のものになる] サブーッ 私は タバコを吸って 気持ちを落ち着かせた… 最初から これかよ… と少し落ち込んだが、 その後は 嬉しい内容ばかりだった。 [ユカリちゃんの歌に、毎日、励まされています。新曲、待ってます。] [ユカリちゃんの歌声、大好きです。カラオケで歌ってます。応援しているので頑張って下さい] など うるうる来た… 3人も感動してる頃かな…。
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