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今日の仕事も 何とか 終わった…。
いつもの様に 輝さんと 帰宅した。
部屋で一緒に お弁当を
食べた。
「ユカリちゃん、次のCDが売れたら、アルバム作るかもよ。そしたらツアーとか出来るね」
輝さんが夢の様な事を
言うから 私は笑った。
ツアーって…。
「マジだから」
輝さんは めがね越しに
睨んで来た。
「分かりました」
と言いながら コーヒーを取りに行き 輝さんに
開けて貰った。
輝さんは ネクタイを シュルリと外す これまた
格好いい 大人のしぐさだ。
「輝さんて彼女とかいるんでしょ?」
「何故に決めつける?」
「格好いいし優しいし何でも出来るし」
「それは認めるけど彼女はいない。こうやって四六時中、見張らないといけないから、出逢いが無い」
「何かわたしのせいみたいな言い方、止めてくれません?」
「依然はいたけど…」
「いたけど?」
「振られた」
「輝さんが?」
「信用、出来ないって…さ。まぁこの業界、軽いってイメージだし 逢う時間もあまり無いからね」
「そっか…」
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