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「ユカリちゃん?何かあった?」
健太は 2人を起こさぬ様に静かに聞いて来た。
「どうして?何も無いよ…」
私は コーヒーを飲みながらチラリと健太を見た…
「なら、良いけど…何か俺、避けられている感じがしてた…」
健太は 座り直して私の方に体を向けた。
「何も変わらないよ。あまりの忙しさに、疲れちゃったかな」
私も 健太の方に体を向けた…
「無理すんなよ」
健太は私をソッと抱き締めた…
私は 健太の肩に顔を置き
「健太こそ」
と言った…懐かしい健太の香りがした。
フフッと健太が笑った…
「どうしたの?」
「ん~何か懐かしい感じがして」
「そうだね。」
しばらく そのまま身を 預けていた…。
そして私は 寝てしまった。
気が付くと 私はイスを2つ並べた上に寝かされていた…上には健太の上着が掛けられていた。
3人は 曲作りしている。
私は また瞼を閉じた。
健太の懐かしい香りは
私の瞳の奥を熱くした。
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