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「兄ちゃん兄ちゃん兄ちゃん兄ちゃん兄ちゃん兄ちゃん兄ちゃん」
「……なぁ、俺じゃダメか?」
「…アルク?」
少女は顔をあげ少年を見る。
「こんなのいけないと分かっている。お前の弱さに漬け込むことだって。でも、俺はお前が大好きだ。だから……結婚してくれないか?」
「…えっ?」
少女は驚いた。少年が結婚しようと言われたから。今はそんな気分ではないが落ち着いた自分もいた。何よりも少年を愛していた。だから答えは決まっていた。
「喜んで」
少女は嬉し泣きをしながら少年に抱きついた。
青年が処刑される時間午後三時チクタクと時間が進んでいく。二人を急がせるかのように…。
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