ペテン師の初恋

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「兄ちゃん…兄ちゃん」 「おい、おい!」 「はっ」 累次はどうやら夢を見ていたみたいだ。誰かに起こされて悪夢から覚めた。 「大丈夫か?」 「大丈夫だよ…サタン」 どうやらサタンと言うらしい。累次はまだ怯えていた。 「大丈夫だ。安心しろ」 サタンは累次の頭を優しく撫でる。 「ありがとう…サタン」 ほんのりと頬が赤い。 「当たり前だろ?夫婦なんだから」 優しくサタンは累次に言う。 「うん…もう大丈夫。お休みなさい」 「ああ、お休み」 サタンは自分の部屋に戻った。
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