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願いを叶えに来た?言っている意味が分からない。頭がイカれているのか?それともこいつは僕の幻覚なのだろうか?
暫く無言が続く。
静寂を打ち破ったのは相手だった。
「先ほどのお前の願いを叶えに来たのだ」
「先ほどの願いってなんだ?」
相手は呆れたようにいう
「自分の願いを忘れるとはな…お前はリア充を爆発させたいのだろう?」
まさか独り言が聞かれているとは思わなかった。少し恥ずかしい。
「リア充には爆発して欲しいが、そんなことは無理だろ。」
「我は願いを叶えに来たのだ。無理な願いなど叶えに来ないわ。」
今度は僕が呆れた。
願いを叶える?それもリア充を爆発させるだぞ?絶対に無理だろ。
しかし相手は僕の心を見通したように言う。
「信じなくても良い。答えが欲しいのだ。答えろ!リア充に爆発して欲しいのかどうか!」
すごい気合いですごいことを聞いてくる。
僕は恐かったし、これ以上頭のイカれた奴とは話したくないので
「リア充には爆発して欲しい。これで満足か?早く家から出ていけ!」
と言ってしまった。
僕の答えを聞くと奴は悪魔のような笑顔を浮かべて
「ではお前の願いを叶えよう!明日を楽しみにしておくんだな!お前の理想の世界が出来ているだろう!」
言い終わった瞬間に真っ黒な風が部屋中に吹き、それに紛れるように奴は部屋から消えた。
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