ラブストーリーも突然に

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そんなことを考えていると辺りに人が少なくなっている。 そろそろ我が家に着きそうだ。 僕の家は住宅街にあるから普段はあまり人が居ない。 今日はそれがすごくありがたく感じた。 しかし人が少なくなれば気温も低くなる。 空気の冷たさと彼女居ない寂しさが重なり、更に寒くなった気がした。 ここで普通なら゙彼女欲しい゛だとか思うのだろうが、僕は違う。 あんな訳の分からない生命体など要らないし、胸元に着いている脂肪の固まりにも興味がない。 しかし僕はリア充が嫌いだ。 それは嫉妬などではなく、他人に見せつけている感じが堪らなく嫌いだ。 そうなると僕が思うことは限られてくる。 「リア充爆発しろよ…」 思わず口から漏れた願い。 誰にも聞こえてないと思っていた。 ふと前を見ると我が家の玄関。 いつの間にか着いていたようだ。 ドアを開けようとするが、僕が力を入れる前に開かれた。 開いたドアの先には妹。 これからクリスマスデートなんだろう。気合いの入った服を着ている。 妹と目が合うが、お互い特になにも言わない。 僕も自分のことを見下す奴とは話したくない。 だからリア充は嫌いなんだ。
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