ラブストーリーも突然に

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妹が出ていき、入れ替わりで家に入る。 幼い頃からの習慣で言う 「ただいま」 に反応する人は今日は居ない。 母は久しぶりに帰ってきた父と食事に行ったらしい。 食卓の上には僕の分の食事が置かれている。 クリスマスだからだろう。今日の晩餐はフライドチキンのようだ。 まだ食事するには早いので自室へと向かう 今日は何をしよう。 まだ宿題しなくて良いしやることがないからゲームでもしよう。久しぶりにFrom Finalでもやるかな。FFは7が一番面白いな。 そんなことを思いながら階段を上る。 ゲームは好きだ。自分の手で簡単に世界を救える。だからやるのは決まってRPG。世界を変えるゲームだ。 階段を上がり終わり、一番奥にある僕の部屋のドアを開ける。 この時の僕はまだFFのことを考えていた。 しかし自分の部屋を見た瞬間、僕の思考は停止した。 そこには悪魔のような出で立ちの不法侵入者が待ち構えていた。
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