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「レイナ!?
くっそぉぉっ!!」
コウキがキャノン砲を再び構え、放つ。
「邪魔なんだよっ!」
だがゼロ-5は大剣を振るい、全弾を弾き落とした。
「このぉっ!」
体制を立て直したレイナが斬り掛かる。
だがそれを易々と受け止められる。
剣で、ではない。
素手で、だ。
「そ、そんな…っ!?」
「この程度の剣と技術じゃ、俺を殺すこたぁできないぜっ!?」
そのまま持ち上げ……、投げ飛ばされた。
「早く、早く来てくれ…っ!」
コウキは声を荒げた。
キャノン砲で狙い撃つが、やはり当たらない。
「まずは一人目…!」
レイナに馬乗りし、ゼロ-5は大剣を振り下ろす……。
「おらぁぁぁぁぁっっ!!」
直前、リュウキが走ってきた。
ロングブレイドを振るい、乗っていたゼロ-5に一撃を食らわす。
「ちぃぃっ!?」
だがそれを、ギリギリのところで飛んで避ける。
「俺の教え子を傷つけやがって……、
どうなるかわかってんだろうな?」
リュウキは不敵な笑みを浮かべ、巨大な剣を肩に背負う。
「クソッタレが…っ、
なめんじゃねぇぞ!!」
ゼロ-5がリュウキと激突する。
レイナが吹っ飛ばされたほどの一撃を、リュウキは易々と受け止めた。
「お前も、俺をあんまりなめんじゃねぇよ」
「…っのやろぉ!」
激しい斬り合いが行われる。
少々スピードは遅いものの、その一撃一撃が必殺であり、それが応酬する。
「大丈夫か!?」
レイナとコウキの元にキラとミカが来た。
全力で走ってきたのか?息を切らしている。
「あぁ、リュウキ隊長のお陰でな」
「ゴメンなさい、心配かけましたね」
二人が無事なようで、キラはホッと息をついた。
「ところで、あの敵は誰なんですか?」
ミカが指差したのは、リュウキと斬り合いを演じている男。
「あぁ、俺達にもよくわからないんだよ」
「たしか…、ゼロ-5と言ってた気が……」
「……ゼロ、5?」
キラは、ゼロ-5を見た。
翼と角が生えた男……、見たことはない。
だが、キラは何か感じた。
「まさか……、ゼロ-1と関係がっ?」
「あ……っ」
キラは突然、ショートブレイドを握り、飛び出した。
ミカが止めようとしたが、一足遅かった。
「リュウキさん、どいてください!!
うぉぉぉっっ!!」
縦一文字に振り下ろす。
不意打ちにも関わらず、ゼロ-5はそれを受け止めた。
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