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『それで、華蓮さんはどこなんだ』
『学校に来てないんだから、家じゃないのか?』
『じゃあ家の場所教えろよ!』
『家の場所も知らないで来たのかよ』
『…悪いかよ』
怒ってそっぽ向いちゃったよ。
少し可愛いと思ったのは内緒だ。
まぁ見た目はヤンキーだけど、華蓮も良い友達をもったな。
『はぁ…、分かったよ。家の場所教えてやるよ』
俺も出来るだけ早く仲直りしたいしな。
『ほ、本当か?流石は華蓮さんのサンドバッグだな。見直したぜ』
ん?今何か有り得ない単語が聞こえた気が……。
『サンドバッグ君ありがとう!』
うん、聞き間違いではなかったようだな。
……はっ?
なんで俺がサンドバッグ君?
華蓮のやつ、なに人をサンドバッグ呼ばわりしてるんだよ。
これは今度唐揚げを奢らせる刑だな。
まぁ仲直り出来たらの話だけどね……。
『ほら、早く行くぞ。サンドバッグ君』
俺が落ち込んでいると、まったく空気の読めないヤンキーが歩き出した。
『……そっちの道逆なんですけど……』
この先きっと疲れるだろうな…。
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