1粒目は思い出の味でした。

3/4
20人が本棚に入れています
本棚に追加
/7ページ
ーーそれから12年間、私は総司くんと一度も会っていない。 母に 「総司くん、知らない?最近見かけないんだけど。」 と聞いてみれば 「総司くん?誰それ?」 と言われ。 父に 「二丁目の神社の前の沖田さん家って引っ越したの?」 と聞いてみれば、 「お前、どうしたんだ?あそこん家は20年前から水本さん家だよ」 と言われた。 あら。 どうなってんの。沖田家だけがまるでこの世界からキレイサッパリ消えてしまった。 あ、アンビリーバボー!
/7ページ

最初のコメントを投稿しよう!