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「しかし、友達になってくれって、どうしたらいいんだろうな」
僕の疑問に圭はそうだな、と頷いた
「いや待て!お前ら!考えが甘いぞ!」
しかし奏は僕と圭の思考を一旦停止させる
正直、僕は(多分圭も)あまり期待はしてないけれど
一応ここにいる一番の年長者なのだし、ひとまず奏の言葉を聞くことにした
「あのな、夏子ちゃんはお前のことが気になってるんだぞ。そこでほいほい友達になるなんてお前が言い出したら、夏子ちゃんはその気になって『もしかしたら圭司くんも私のこと…っ!?』なんて思い始めちゃうかもしれないんだぞ」
そこまで言って僕の机をバシンッと右手で強くはたいた
「それまでならまだしも、お前が『いや、好きになれないや、君のこと…』なんて答えに行き着いたらどうする!それを言い渡された夏子ちゃんはどうなる!?辛くて、でもお前が好きで、でも諦めなくちゃいけなくて…!ってそんなもどかしさをお前は夏子ちゃんに味わわせる気なのかぁあっ!!」
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