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…なるほど
僕は
意外に乙女な心情を知っていた奏に関心しながら相づちを打った
けど
「僕が夏子ちゃんなら、そういうのも覚悟したうえでその内容の手紙を書くけどなぁ。だから変に遠慮したら、逆にその夏子ちゃんが可哀想じゃないかと思うんだけど」
と思い付いたことを言ってみた
しかし
そんな僕を
奏も圭も、心底信じられないといった顔で見てきた
僕は思わずたじろぐ
「…な、なんだよ」
「いや、まさか蛍からそんな考えが聞けるとは思ってなかったから…」
「そ、そうだそうだ。圭の言うとおりだ。お前って、もっとこう…、冷めてるっていうか、あんまり興味持たなさそう、というか…なぁ」
「ああ、そんな感じだな」
「お前らな…」
一体お前らの中の僕はどれだけ人間らしくないんだ
とツッコみたかったけど
それを言うとさっき圭が僕と奏に言ったようなセリフになってしまうような気がしたので
僕は冷静にその言葉を胸の内にしまい込んだ
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