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「さて、本題に入ろうか…」
遅い朝ご飯(いつもならお昼ご飯)を食べ終えた僕と圭と奏は僕の部屋に戻った
そして改めて奏が神妙な顔つきで話し出した
あの、ラブレターの話だ。
「とりあえず、俺は昨日の夜に仲の良い後輩を当たっていろいろ聞き出してみた」
顔の広い奏はそう言って、なにやらぎっしり文字が書かれている紙を取り出す
「見た目は中の中の上。部活は茶道部、頭はまあまあ賢い方。性格に関しては、悪い噂は聞かないし、普通にいい子だという意見が多い。あとは~、…ん?」
そこまで言って、奏は自分の書いたであろうメモに顔を寄せて目を細めた
…自分で書いたんだろうに
どうやら解読ができないらしい
結局
「ま、いいや。結論からして、夏子ちゃんはいい子そうだぞ」
と言って、そのメモをくしゃくしゃにして僕の部屋のゴミ箱に投げ入れた
まさに投げやりだな…、奏の奴
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