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「いだだだだだだっ!いだいっ!いだいっつの!……え!?」
「おはよう」
寝ぼけた顔のまま
そいつは飛び起きた勢い任せに、後ろから頬をつねっていた僕を涙目で振り返った
で、僕の顔を見て
「なんだ…、蛍かよ」
と、さもつまらないといったような声でため息まじりに呟いてくれた
「…悪かったな、僕で」
「ほんとだっつの。つかまだセーブポイント見つかってねぇんだって。お前言ってたじゃんかよ。壁を壊してすぐ向こうにセーブポイントが…あ、る…って…………」
なんちゃって
まだ寝ぼけていたらしいそいつは、いつの間にやらこちらに来ていただみ声教師のスーツのネクタイ部分を見て
途中で言葉を切った
そして苦笑いをしながら右手を顔の横に上げた
「お…おはよう、せんせい」
「ああ、おはよう相原。今日も気分良く寝てたみたいだな」
「ええ?今日もなんて、最近は寝てないじゃないっすか。はっはは」
「昨日の現代社会、寝てたけどな」
「げ、ばかっ!蛍てめぇ!」
「そうかそうか。相原、お前放課後職員室に来なさい」
「ええ!?」
「なんだ?」
「な、なんでもないっす…」
「よろしい」
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