拝啓 この手紙を見つけてくれた方へ

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「え…っ」 いつも人がいるとしても物語系の文書のコーナーのとこばかりで 歴史のような勉強の延長線みたいな本のコーナーには人がいることは見たことがない。 なのに…。 今日は人がいる。 しかもすごく、とてもとてもかっこいい男の人が。 「ん?」 私が彼を見て思わずあげてしまった声に反応して、こっちを振り向く。 真っ正面から見てもかっこいい…。 「あ!ごっ、ごめんなさい! 邪魔しちゃいました?」 図書室に私の声が響く。 本当はもっと小さな声で話そうと思ったが動揺してそうもいかなかった。 「別に、邪魔はされてないよ。 君、歴史好きなの?」 「えっ!わ、私は、そっ、そんなに…」 「そうなんだ。俺も。」 「あ、そうなんですか…」 会話終了。
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